不安障害とは、強い不安感や恐怖心によって、学校生活や仕事、家庭生活などに支障が出ている場合に診断される病状です。
人間は不安を感じることで危険を回避したり、危険に備えて準備して生きてきたので、不安を感じること自体は問題ありません。
けれど、不安感や恐怖心が強すぎて、仕事の能率が著しく落ちたり、人間関係に支障があったりする場合は、不安障害の可能性があります。
不安障害は様々な症状、タイプがあり、人によって症状の現れ方も違います。
ここでは代表的なタイプを説明していきます。
全般性不安障害は、日常生活の様々なことに対して不安を感じる症状です。学校生活や仕事など自分に深く関係した事柄への不安から、自然災害や紛争など、自分とは離れた場所で起きていることに不安を感じる症状もあります。
また、まだ起きていない未来に対しての過剰な不安も含まれます(予期不安)。
不安が強くなると、吐き気を催したり、頻尿や便秘、下痢、また不眠などの身体症状を伴うこともあるため、日常生活に支障が出てきます。
30代で発症する人が多く、女性は男性の約2倍、発症しやすいと言われています。
社交不安障害は、性格、環境、生物学的(遺伝的)要因などによって発症すると考えられていますが、遺伝的要因はそれほど大きくないとも言われています。
失敗をおそれる、完璧主義の傾向や、繊細で人の動向に過敏に反応してしまうなどの性格的な要因は原因となりやすく、また、過去の失敗体験などが影響していることも多くあります。
自分自身で、「性格のせいだ」「甘えている」など、自分を責めるような思いを抱いていて、却って症状を悪化させてしまうケースもあります。
身体症状が強くなると、学校や仕事へ行くこと自体がつらくなるなど、日常生活へ支障が出てくるので、専門家に相談するなど、適切な対処をしていくことが大切です。
当院では自律神経を整える整体で全身のバランスを整え、身体症状の緩和を図ります。身体が楽になると、ストレスへの耐性も高まります。
また、毎回お身体の状態をしっかりチェックし、丁寧なカウンセリングを行いながら施術内容を決めていきます。
不安障害による身体症状が強く出ている場合、改善までに時間がかかることもありますが、施術だけでなく、日常生活でできる簡単なセルフケアの方法もお伝えしていきます。
現代社会において、ストレスが全くない状態で生きていくことは不可能です。ストレスとうまく付き合いながら、心身のバランスを保ち、痛みや不調に悩まされない毎日を過ごせるよう、全力でサポートしていきます。