顎関節症は、口を開けると痛い、口を開けたり閉じたりするとき関節の音がする、口が空かない、などの顎の症状を言います。
またこれらの症状のほかに、頭痛や首、肩のこり、めまい、耳鳴り、眼精疲労、不眠など、多様な副症状が出ることもあります。
症状は主に、食べ物をかむときや、口を開ける時に出ます。あごがはずれてしまうこともあります。
顎関節症は、5タイプに分類されます。
1型:顎の筋肉(咬筋・側頭筋)の使い過ぎで起きる、「筋肉痛」のような状態です。こめかみあたりが痛むこともあるので、頭痛と思われる方もいます。
2型:関節靭帯の異常で、「顎の捻挫」のような状態です。無理に口を開けたり、硬いものを食べたり、歯ぎしりやかみしめ・食いしばりでも生じます。顎関節は耳の穴の直前にあるため、耳の痛みだと思って耳鼻咽喉科を受診される方もいます。
また、歯ぎしりやかみしめ・食いしばりがある方は、朝起きた時に顎、顔面に疲労感があり、熟睡できていないことも多いです。
3型:関節円盤の異常です。関節円盤とは、上あごの骨と下あごの骨の間にあるクッションのような役割をする組織で、これがずれてしまっていると、口を開閉するとき、「ポキポキ」「カクカク」といった関節雑音が生じます。また悪化すると関節雑音は無くなり口を開けることができなくなります。
4型:関節を構成する下あごの関節突起の変形によるものです。変形した骨を元通りにすることはできないので、無理なく口を開けられるよう、調整していきます。
5型:上記のどれにも属さないもの
以上のように、顎関節症はあごの使い過ぎ、無理な開け方などによっても起こりますが、その原因は特定されておらず、ストレスなど心理的なものが原因となる可能性も指摘されています。
ストレスが強く、身体の緊張が強い状態が続くと、かみしめ、くいしばり、歯ぎしりなどが引き起こされやすくなります。これらの顎への負担は相当大きいものです。
また、あごは頭蓋の一部であり、首にもつながっているため、あごの疲弊は頭痛、首→肩や背中→腰のこりなど、全身症状を引き起こすことも多くあります。
当院に肩こりや腰痛でいらっしゃるお客様でも、あごの負担が強く、あごから頭蓋の調整で全身の状態が改善される方が多くいらっしゃいます。
顎関節症は、今の症状だけに対処しても、再発や繰り返しを防ぐことはできません。
ストレスや過労、睡眠不足などの全身状態や仕事や家庭などの環境が影響していることも多いため、総合的なアプローチが必要です。
当院では自律神経を整える無痛整体と丁寧なカウンセリングで、あなたの心身のバランスを整え、症状を改善していきます。
くり返す不快な症状にお悩みの方、対症療法では根本的な解決になっていないとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。