夕方になると、足がダル重くなって、ふくらはぎには靴下の跡がくっきり残る、お酒を飲んだ翌朝は、顔や指がパンパンにむくんでいる・・・
そんな経験、ありませんか?
人体の60%は水分で、そのうち約2/3は細胞内に、1/3は細胞外あります。むくみの原因となるのは、細胞外の水分(細胞外液)です。
細胞外液は1/4が血液(血漿やリンパ液)で、3/4が細胞と細胞の間にある水分です。
この水分は血管に栄養を送ったり、老廃物を除去します。同時に、細胞や血管の中を行き来し、体内の水分のバランスをとっています。だから、通常は、体内の水分量は一定の量に保たれるのです。ところがそのバランスが崩れ、細胞と細胞の間に余分な水がたまってくると、むくみとなります。
ではどんな時にバランスが崩れるのでしょうか?
1静脈の血圧の上昇
静脈内の水分が多くなりすぎたり、または、静脈がどこかでせき止められ、血管の外へ水分が染み出すことによって、むくみが起こります。
2浸透圧の低下
栄養状態が悪くなると、血管内に水分をためておくことができなくなり、血管の外に水分が染み出していくため、むくみが起こります。
3血管透過性が高くなる
血管透過性とは、血管内と血管外の物質の出入りのことです。何らかの疾患で血管内に水分を保っておくことができなくなり、むくみが起こります。
4リンパ管の閉塞(リンパ浮腫)
手術でリンパ管を取り除いたり、リンパの流れが停滞することでむくみが起こります。
5長時間同じ姿勢でいること
外的な要因として、長時間同じ姿勢でいると、重力の働きで下肢に水分がたまり、むくみます。長時間歩いた後などには、あまりむくみが出ないのは、歩くことで筋肉が使われ、血液が循環しているためです。
水分のとりすぎがむくみの原因と勘違いし、水分摂取を控える人がいますが、これは逆効果です。
身体は、水分が足りないと、かえって水分をため込もうとし、それがむくみの原因となります。
1日に1~1.5リットルぐらいの適度な水分摂取と、排出が大切です。
また、同じ姿勢で長い時間過ごしていると、重力の働きで下肢に水分がたまってむくみとなります。
仕事などで座りっぱなし、立ちっぱなしの方も、1時間に一度はトイレに立つなど、姿勢を変えることが大切です。
※むくみは、下肢だけでなく、顔や指などにも出ます。特に顔のむくみは、頭痛や耳鳴り、肩こり首こりを伴っていることも多いので、頭部の施術により、むくみだけでなく全身のスッキリ感を得られることも。
当院では全身のチェックと丁寧なカウンセリングで、あなたの不調の全体像を把握し、適切な改善プランを提供していきます。
むくみでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。