副腎は、左右の腎臓の上にあるピラミッド型をした小さな臓器です。
50種類以上のホルモンを産生していて、栄養素の代謝、ストレスのコントロール、電免疫機能の調整、循環器系の調節など、大切な役割があります。
仕事に家事、育児、介護、人間関係によるストレスや、偏った栄養バランス、運動不足などといった生活の乱れがあると、ホルモンバランスが乱れ、慢性的な疲労、精神不安、食欲不振、胃腸の不調など、様々な症状が引き起こされます。
この状態を副腎疲労症候群と言います。
症状を改善には十分な休養と栄養状態の改善、ストレスフルな環境の見直しなど、心身両面+環境調整の総合的なアプローチが必要です。
女性の身体は、閉経に向けて、徐々に卵巣機能が弱まっていきます。
卵巣機能が低下すると女性ホルモンは規則正しく分泌されにくくなります。
それに代わって女性ホルモンの産生を担うのが副腎なのです。
副腎がしっかりと機能していれば、卵巣機能が低下しても、これらのホルモンの産生が副腎にバトンタッチされるので、更年期を比較的穏やかに過ごすことができるのです。
しかし副腎の機能が弱っていると、卵巣機能の低下により、女性ホルモンがガクンと激減してしまいます。
それによって、更年期症状がより強く出ることになるのです。
副腎疲労症候群には様々な症状があります。しかし、いずれも外側からは見えないので、周囲からは怠けていると思われたり、自分でも、「もっと頑張らなければ」と思って自己嫌悪に陥ったりしてしまうことも少なくありません。
無理をしたり、考えすぎたりすると、それがストレスとなって、かえって症状が悪化してしまうこともあるので、ご心配な方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院ではお身体の状態をしっかり見させていただくとともに、丁寧なカウンセリングで、ストレスなどの環境要因もチェックし、施術プランを作っていきます。